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2011年12月29日 (木)

NO.17:計算尺が出てきました

年末の片付けをしていたら、思いがけずに嘗て愛用した計算尺が見付
りました。計算尺とは文字通り計算をする道具で、電卓が出現し安
価で手に入るようになるまでは、研究者・技術者にとっては必須のアイ
テムでした。

計算尺は対数の原理を利用したアナログ式の計算機で、乗除算およ
三角関数、対数、平方根、立方根などの計算に使われます、加減算
は原則として出来ません。

61136_s

上図は老生が旧制中学生の時に使用したものです。1940年代は軍
需産業が急拡大した時代で、そのためには膨大な技術計算が必要
となり、計算尺は有用な道具でした。それですから数学のカリキュラ
ムに組込まれたのです。計算尺としては、基本機能のみの簡易なも
のです。

62_s

上図はそのケースです。HEMMI BANBOO SLIDE RULE の文字が微
かに読みとれます。なお、型番はNO.136 です。

51_149_s

上図は、より高級なモデルで立方・立方根・対数などの計算ができまし
た。型番はNO.149 としてあります。このモデルは両面型で、それだけ
応用範囲は広くなっています。

52149_s

上図はその裏面、下図はケースです。

53_s

これらの製品は逸見製作所で造られました、材料に竹を使い耐久力
と高精度を誇りました。

計算尺は特定の分野を対象とした製品も有りました。例えば航空・電
気・通信・気象・測量・写真 用などです。また、その大きさは5インチく
らいの小さいモノから12インチくらいの大型まで有りました。小型のモ
ノは胸ポケットに入れて常時傾向するのが研究者・技術者の心得と
なっていました。大型のモノは高精度ですが高価でもあり、職場の備
品として貴重品扱いでした。

1970年頃に電卓が登場し、次いで高精度かつ多機能の関数電卓が
低価で得られるようになり、計算尺の役目は終わりました。今では科
学博物館などで見られるに過ぎませんが、数十年にわたり科学技術
の計算に活躍しました。

老生は1942年から約30年にわたり、計算尺を使用しました。この時
代には別に手動計算機・電動計算機も存在し、こちらは高精度の計
算が出来ましたが、非常に高価でしたから職場に数えるほどしか備
えられませんでした。今日では高精度・多機能の関数電卓がポケッ
ト・マネーで買えます。正に隔世の感を深くします。

現在でも計算尺の愛好家は存在するようで、裏業的な使用法を探求
している方もいるそうです。

                                    以上。


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