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2012年5月15日 (火)

No.36:続々・究極の模型鉄道展 見学

次に、目に付いた電車を幾つか示します。
下図は京王電気軌道の150型です。1931年に配備された時には、クロ
スシートを備えた2扉でしたが、1938年にはロングシートの3扉に改造

されました。

15b_150 

なお、京王線の軌道幅は1372mm という特殊なゲージです。1913年
の開業時には国鉄と同じ1067mm だったそうですが、1926年に広げ
られました。何故、そのような改修をしたのかは判りません。

下図は箱根登山鉄道のチキ1型です。1919年製としてありますから
創業初期の車両と思われます。

14_1919

日本唯一の山岳鉄道として80‰ (1000m 走行して80m 登る) の急勾
配を走行しますが、実は粘着方式であって、特別な装置(例えばアブ
ト式)を備えてはいないそうです。スイスのレーティッェン鉄道と友好提
携をしています。集電装置がパンタグラフでなくポールであったのに
興味を感じました。

次は、金剛山電鉄です。朝鮮が日本領であった時代に造られた路線
で38度線の近くを走行していました。朝鮮戦争で破壊されて以後は
再建されないようです。歴史の一齣を物語る貴重な模型です。

16_b

さて、この豪華な模型鉄道展の提供者は原信太郎氏です。氏は関西
の裕福な家庭に育ち、幼少の頃よりメカニカルな道具・装置に強い関
心を抱いていたそうです。慶応高等部から東京工大に進み、機械工
学を専攻し、大手事務機メーカーに勤務して自動倉庫の開発に携わ
り、経営に参画しました。

模型鉄道については13歳の時に、自由型式のED型電気機関車を自
作しています。その作品は今回の展示会に出品されていますが、な
かなかの出来栄えです。今から70年以上も前の事ですから、素材・
部品など材料は極めて制約があった筈です。ボデイは古いトタン屋
根から造り、パンタグラフも鉄線で組み立てたそうです。

20

氏は中学生の頃に独語・仏語を独学で学んだそうです。海外の模
型メーカーのカタログを調べ発注するためでした。経済的な苦労は
少なかったようですが、そこまで傾倒したのには感心させられます。

お坊ちゃんの道楽を超えて打ち込み、収集したコレクションは世界的
にも知られています。今夏には常設のミュージアムが横浜に開設さ
れると報じられています。下図に示すのは氏の近影です。

22           

                                       <以上>

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