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2012年7月 4日 (水)

No.42:民間航空発祥の地 探訪

JR 京葉線の稲毛海岸駅より海岸に向って数百メートルほど歩くと稲
岸公園が在ります。この公園の中に「民間航空発祥の地」という記念
碑が建っています。その高さは9メートルという巨大なものです。
01_5

この付近は嘗ては河岸線に近く、日本初の民間飛行場が奈良原三
次男爵らによって創設されました。そうして、この地より多くの鳥人が
巣立って行きました。それを記念して造られたのがこのモニュメントで
す。その碑文は次図に示します。

02_5

設置されてから、かなり経つので読み難くなっていますので以下に
転記します。

『 1912年5月 奈良原三次氏 この海浜に初めて練習飛行場を創設
  教官白戸栄之助氏により 飛行士の養成をはじめた
  この地がわが民間航空発祥の地である
     1971年7月
                  伊藤音次郎 記  航空振興財団  』

また、奈良原氏の開発した奈良原式飛行機を図解したレリーフも飾
られていますが、残念なことに設立してから歳月を経たのでかなり傷
んでいます。

03_2

奈良原氏は1877年に鹿児島で生を受けました。父は幕末の志士の
一人で、明治政府になってからは静岡県令(今の知事)・沖縄知事な
どを歴任しました。三次氏は第六高等学校を経て東大工学部に学
び、1908年に卒業し海軍の少技士(技術士官)に任じられました。

勤務の傍ら、航空機の開発を志して、1910年には自ら奈良原式1号
を設計しました。このプロジェクトは自費で遂行したそうです。この機
は飛行に成功しませんでしたが、続く2号機は1911年5月5日に所沢
で飛行に成功しました。(この頃には軍籍から離れていたようです)

米人ライト兄弟が人類初の飛行に成功したのが1903年ですから、
かなりの速さでキャッチアップしたと云えるでしょう。

奈良原氏は、初めは陸軍の所沢飛行場を借りていたのですが、稲毛
海岸の広大な干潟に着目し、ここに初の民間飛行場を設けました。
そうして多くの人材を育て、初期の民間航空のメッカになりました。

ところが1917年、台風による高波で浸水し、習志野に移転することに
なってしまいました。また、その頃から軍・官の組織的な体制が整え
られる趨勢になりました。先駆者たちの個人的な活動も、その役目を
終えて次の世代に引き継いだと見るべきでしょう。

                                <以上>


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