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2012年10月14日 (日)

No.52:我がカメラ遍歴 (2)

1950年代になって、そこそこの価格で、しかも鋭いピントの画像が撮れ
るカメラが遂に登場しました。理研光学から発売された、リコーフレック
スがそれです。これは2眼レフという形式で、正確なピント合わせが容
易であり、また画面サイズが6cm×6cm でしたから、密着焼でも満足
できたのです。

05_r_b_4  レンズの f 値は 3.5 だったと記憶
  しています。この値は当時の普
  及型カメラとしては、類の無い明
  るさでした。

 4.5 あるいは6.3 あたりが初心者
  用としては普通だったのです。
  それですから 3.5 の明るい
レンズ
 を2個も使っている2眼レフは出色
  のモノでした。

 ピント・グラスを見ながらレンズを
  回して焦点合わせをするメカです
  から、ピンボケの失敗は先ず有り
  ません。

  そのような高性能で、価格は、ケ
ース付きで8,300円でした。これは当時としては大卒初任給よりも僅
かに安い値でしたから、たちまちベストセラになりました。

もっとも、泣き所は有りました。それはシャッター・スピードが 1/25,
1/50, 1/100, B, しかないので、レンズの高性能に比してバランスが
取れないという事と、ボディが板金プレスであってやや弱いのではな
いかという風説があった事です。

また、ローコスト機ですから、フィルムの自動巻止め・二重露出防止・
フィルム巻上げとシャッター・セッティングの連動などの機構は付いて
いません。
このようなメカは世界的に有名なドイツ製のローライフレックス・オー
トマットのクラスにしか付いていませんから、桁違いに安い普及機に
望むのは無理筋でしょう。

1950年代前半にに アルコ 35 なるモデルが発売されました。このカ
メラは多くの特徴を持ち、一部の方からは評価されました。

06_arc_35j_3それは35cmまでの近接撮影が
出来ることでした。この当時の
製品は1m までが限度とされて
いたのです、それには種々の理
由があったようですが、それを
突破したのです。

そのメリットは書物・印刷物など
の複写を容易にした事です。

当時は高度成長の立ち上げ期であり、開発技術者は海外からの技術資料を入手するのに腐心しましたが、その際に、このカメラは威力を示しました。

A 4 判ていどの印刷物を、特別な接写装置を使わずに簡単に撮影
出来たのです。このカメラを携行して、資料の有る処に赴き、手軽に
複写しました。(現在のように複写機を手軽に使える環境では無く、
また、資料そのものは貴重品でしたから借り出す事は困難だったの
です。)

35cm の近距離まで連動距離計が正確に働くというのも驚異でした。
当時の常識では不可能とされていたのです。35mmフィルムを使い
自動巻止め・二重撮影防止が装備されていました。

超近接撮影となると、ファインダーの視差が問題になりますが、補正
用のファインダーも付属品として付いていました。(ただし、これは手
動でした。)  レンズは2.8と3.5の2種類で、シャッターは 1/500 まで
備えていましたから、不自由することは有りませんでした。

35mm カメラとしては珍しい蛇腹形式でしたから、携行には便利でし
た。以上のようにユニークなカメラを生産・発売したのは、実はカメラ
メーカーの老舗では有りません。


寺岡製衡所という秤のメーカーでした。その故か、一部では高く評価
され話題にもなったのですが、10年足らずで撤退してしまいました。
しかし、日本カメラ史に残る名機だと老生は思います。
先日、日本カメラ博物館を訪れた時に、展示されていました。

1950年代末頃から手軽に持ち歩ける、ハンドバッグに入れられる、
婦女子でも簡単に扱える、というコンセプトのカメラが登場しました。
その先駆は、オリンパス・ペンでした。ネガ・サイズはライカ判の半分
でしたがレンズの性能が向上していたので大倍率の引伸しが可能
でした。レンズは準広角の短焦点でしたから、殆んど固定焦点の感
覚でした。それですから、絞りを8 にシャツターを1/100 ぐらいにセット
しておけば、日中で戸外の撮影はシャッターを押すだけで良かったの
です。下左図がオリンパス・ペンです。

07_o_s 08_o_xa_b_1979

その後、いわゆるハーフ・サイズのカメラは、各社が売り出し、それぞ
れの工夫が有りましたが、次いでフル・サイズの小型カメラが現われ
ました。上左図のオリンパスXA がそれです。このカメラは、レンズと
ファインダーを保護するカバーが本体に組込れていて、それをスライ
ドすれば直ぐに撮影態勢に成りました。在来のカメラに付属していた
革ケースの類は不要で、大きなメリットでした。

このモデルは高く評価されましたが、老生の感じでは、繊細に過ぎて
腫れ物に触るような注意を払いつつ使用せざるを得ませんでした。
しかしながら、小型化の頂点を極めた製品では有りました。とは云う
ものの、他社が追従しなかったのは、それなりの見方が有ったのかも
知れません。別の流れとして電子化・一眼レフなどが台頭し始めてい
ましたから、そちらに指向する戦略も有り得ました。

                              <以下次号>

 

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