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2012年11月14日 (水)

NO.59:入間航空祭 見学 (3)

この航空祭では懐かしい機体に出会いました。それはYS-11型機で
す。往年の名機も今では殆んど見かけなくなっていますが、航空自衛
隊では未だ使われていたのです。

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上図は地上に展示されている同機と、空中に於ける同機の姿です。
YS-11は戦後初の国産旅客機として設計・生産されました。設計に
は,戦時において高性能の戦闘機や飛行艇や長距離機などの開発で
実績を持つ著名な堀越二郎・土井武夫・菊原静男・太田稔・木村秀政
らが関与しました。

戦後の空白期間を経ての新設計ですから、その苦労は多大なもので
したが、それを克服して1962年に初飛行に成功、1964年には就航し
ました。同機の特長は1200m級の滑走路で離着陸が可能、低速での
安定性に優れ、燃費性能が良く、頻繁な離着陸にも耐えられる頑丈
な構造、などでした。

その特長が買われて、国内のみならず米国を初め世界各国の航空
路線で活躍しました。老生が1970年に渡米した時に、ニューヨークか
らピッツバークの路線で搭乗した経験が有ります。また、1990年前
後には長崎・五島間の空路で何度も乗りました。

そのような機体を今回のイベントで図らずも再会して、懐かしく感無
量でした。今、日本では航空自衛隊で使用しているだけですが、世
界各地では未だ運用されているそうです。乗客60人を乗せ、巡航速
度は480km, 航続距離 約2000km, 1200m 滑走路で発着可能、とい
う性能は、途上国のローカル路線には好適なのでしょう。

次に目を引いたのは輸送ヘリコプター CH-47J型機でした。同機は
タンデム・ローター式という前後のローターが同サイズで互いに逆方

向に回転する形式に特徴が有り、安定性に優れているとの事です。

地上に展示されている時も、その巨大さに圧倒されましたが、諸元を
調べて驚きは倍加しました。ある解説によると"超空の要塞"と云わ

れ日本全土を焼き払ったB-29爆撃機を上回る搭載量を誇り、しかも
垂直離着陸の機能を持つとして有りました。垂直離着陸はヘリとして
当然ですが、その搭載量はハンパでは有りません。

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同機のエンジン出力は8700馬力、乗員は3名、55人の兵士を搭乗さ
せられます。胴体内に8 トンの貨物を収納、また機外に10 トンの荷
物の吊り下げが出来ます。大型機で有りながら意外に機動性は高い
と評価されているそうです。

航空自衛隊に導入されたのが1986年ですから、かなり古い設計です
が、現役として基地とレーダー・サイト、あるいは末端基地との間の
物資・人員の輸送に活躍しています。なお、生産は川崎重工がライセ
ンスを結んで実施しています。

基地の格納庫内にも種々の展示物が有りました。その中で興味を引
いたモノの一つが "サバイバル・キット" です。生き残りの機材一式
と云うところでしょう。

航空機が何等かのアクシデントで不時着を余儀なくさせられた折に、    
乗員は救援を待つわけですが、苛酷な環境に耐えて生き残るための
器具・医薬品・食糧などが準備されているのです。それらが展示・公

開されていました。

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上図は、そのサバイバル・キットの内容を机上に展開表示した品の
一部を示したものです。

"救命糧食"は第一の必要品です、加工を要せず、高カロリーで、長
期保存に耐える品であろうと想像されます。"信号照明弾" "信号
筒" は視覚に訴える救難信号の発生装置と見られます。"保温具"
は体温の低下を防ぎ体力の温存を図るモノです。"海水脱塩キット"
は海水から塩分を除去する、正に生き残りの必需品です。

"サバイバル・ナイフ" は万能ナイフの類でしょう。"応急用修理用
具" とともに活用する機会は多いと思われす。"医療キット" は文字
通り命を支えます。"リップ・クリーム"が備えられているのは意外に
感じますが、案外 必需品なのかも知れません。

"救命無線機" は最も重要な機材である事は多言を要しません。
"包帯" "三角巾" "レスキューシート" の類は応急手当に欠かせま
せん。

ここに展示された品々は恐らくは一例であると思われますが、出動す
る乗員は、予想外の危難に対しても、これらのキットを活用してサバ
イバルを図るのでしょう。

このような展示品は、華やかな航空ショーでは目立ちませんが、嘗て
の大戦の末端の末端を知る老生には、印象深いものが有りました。

                                <以上>

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