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2012年12月16日 (日)

No.62:所沢航空発祥記念館 探訪 (1)

埼玉県所沢市は我が国航空発祥の地として有名です。現在は広大な航空公園として整備されていて、その一画に「航空発祥記念館」が在り、多くの航空マニアが訪れます。
今年は日本で初飛行が行われて100年という事で、特別な展示が有りました。それは嘗て名戦闘機として世界に名を轟かせた日本海軍の「零式艦上戦闘機と関連の資料の公開です。

A05

しかも公開されるのは、今でも飛行可能の状態にある世界でただ1機という機体です。所有者は米人のようですから、今回は里帰りというわけです。
零戦は20
機以上が世界各地で保管・展示されているそうですが、飛行できるのはこの機のみと云われています。

21

訪れた日は休日では有りませんでしたが、熱心な方は居るもので、かなりの盛況でした。見学者はさすがに中高年の男性が多いようでしたが、若いカップルや小中学生らしいグループも見かけました。

この会場では、高所から俯瞰出来るように配置されていたので、全貌を撮影する事が出来ました。老生は今までに国立科学博物館(東京・
上野)や鹿屋航空基地 史料館(鹿児島県)での展示品を見学していま
すが、全貌を撮るのは難しい配置でした。

見学の人々も思いは同じらしく、上の写真を撮れる位置には次々とカメラを構えた方が押しかけていました。

この名機の主任設計者であった堀越二郎技師の名は、航空マニアの間には知れわたっていますが、戦後に東大に論文を提出して工学博士になられた事跡はあまり知られていないようです。

今回の展示品の中には、その学位論文の表紙が出品されていました。ガラス・ケースの中に収められた表紙は、さすがに変色がみられますが、それでもタイトルは明瞭に読取れました。

31  Hj

論文の題名は英文ですが、日本語に翻訳すれば、下記のようになると思われます。

「ヒトが操縦する飛行機の飛行性能の改善に関する研究:昇降舵制御系に応用した剛性低下方式の概念」

老生は航空の専門家では有りませんが、"高速でも低速でも操縦棹の手応えが殆んど変わらないうに、操縦索の剛性を低下させたメカの開発"と理解しています。これは正に"逆転の発想"であって、定石と思われていた手法と逆の行き方でした。
零戦の卓越した操縦性能の秘密の一つでした。

別のケースには、1/16 の精密模型が展示されていました。主翼・尾翼・胴体の一部の内部骨格を示しているのが、特徴と思われます。航空雑誌などに内部の図解は掲載されますが、模型であれば立体的ですから、より迫力を感じます。

26

零戦についての展示は他にも幾つか有りますが、その一部について記しました。
また、この記念館には日本の航空草創期の資料が多数展示されていて見応えが有ります。

                                  <次号に続く>

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