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2013年2月21日 (木)

No.72:JRの電気機関車と郵便切手 (3)

EF53型:昭和初期の大型幹線用ELの決定版

1932年に登場した幹線用の大型ELです。それまでに輸入して運用して好評だったEF50型・EF51型・ED53型を参考としてEF52型を設計生産し、運用に供しました。この機種は成功を収め、日本の電気機関車の技術は確立したと云われました。
EF53型は、それをさらに洗練させたもので、幹線用大型ELの決定版と称せられました。

Ef53_900423 Ef53

その外観は車体の前後にデッキを備えた堂々としたものでした。全体のバランスも良く、日本人の感覚にマッチしました。技術的には高性能を誇り、且つ高信頼性を実現しました。
このモデルは当時の"鉄チャン"にとっては「憧れの的」と云っても良いほどの人気が有りました。今のようにカメラが普及していませんでしたから、"撮り鉄"というべき人種は少なかったのですが、それでも時刻表片手に沿線で見ようとする人はかなり居たものでした。

また、模型鉄道マニアにとっては「高嶺の花」とも云うべき存在でした。
昭和初期の日本の模型鉄道は35mmゲージで縮尺1/30 が標準とされていました。これは日本の鉄道が1067mmの狭軌を使っていたことに由来します。
ところが、この縮尺をEF53に適用すると全長は60cmにもなります。これを運転出来る円形レールを敷設するには10帖間ぐらいの広さを要します。それですから、財力の有る方でないと、所有して楽しむ事は出来なかったのです。時折、そのような方のレイアウト写真が雑誌に掲載されましたが、垂涎の思いで眺めたものでした。

EF53型の後も次々と新型が現われ、技術的な進歩が見られましたが、大型幹線用の直流機として一紀元を劃した名機で有り、今日にも語り伝えられています。

EF55型:流線型で登場し話題となったEL

1930年代には流線型が一世を風靡しました。鉄道の世界も例外ではなく、流線型の車両が続々と試行されました。

Ef55_900523 Ef55

1936年に登場したEF55型は流線型のELとして話題になり、少年雑誌・科学雑誌では人気の的でした。
ただし、使用者側からは保守整備に手間がかかるとの批判が有り、100km/h 以下の速度では、流線型にしても効果は殆んど認められない、と云う事で数両で打ち切られました。
それでも特急列車を牽引して疾走する姿は時代の息吹を感じさせました。

EF57型:戦前に開発した強力EL

1939年から生産され、定格出力は1600kW と強力なものでした。以前のEF型機は1350kW が標準でしたから、2割近くパワーアップされたわけです。時代は戦時体制下であり、大量にヒト・モノが動きましたから、その情勢に対応したと云えるでしょう。

Ef57_900718 Ef57

この時期には、技術は一段と進歩しましたが一方においては、資材の節約も要望されましたから、機能・性能だけを追究した設計になったようです。
外観的に目立つのは、パンタグラフの配置です。車体の両端から、はみ出すような感じで、"猛々しい風貌" と評した方も居たようです。このモデルの前に現れたEF56型では、パンタグラフが中央寄りに配置されていて、繊細でモダンなデザインでした。それですから、両機を並べて見ると、その差が歴然としていて、"鉄ちゃん" の間では話題になったものでした。


                             <以下次号>

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