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2013年4月 4日 (木)

No.78:航空機と郵便切手 (4)

「ビッカース・ビミー機:大西洋横断に成功」

第一次世界大戦で航空機は長足の進歩を遂げましたが、戦後には大量の軍用機と飛行士が残りました。そのような環境で、一部の飛行士たちは記録つくりの冒険飛行に挑戦しました。
当面のテーマは欧米両大陸間に在る大西洋横断(無着陸)飛行でした。

1917_s 1917

1919年6月14~15日に英国のビッカース・ビミー双発機は、初の大西洋無着陸横断飛行に成功しました。ニューファウンランド・アイルランド間約3000kmを16時間で飛翔したとされています。
乗組員は、ジョン・オルコック、アーサー・ブラウンの2名で、後に「サー」の称号を授けられました。
ビッカース・ビミー機は1917年に爆撃機として開発されましたが、大戦には間に合わず、戦後は旅客機に転用されました。エンジン出力 360hp,   速力 165km, 航続距離 1448km とのデーターも有りますが、長距離飛行のための改造はされた筈で、性能の数値も変わったようです。
当時はレーダーは存在せず。無線航法も極めて幼稚な時代でしたから、大冒険飛行で有ったわけです。

「リンドバークの単独大西洋横断飛行」

1927年5月20~21日には、全世界を沸かせる壮挙が有りました。無名の郵便飛行士であったチャールズ・リンドバークが単身で大西洋横断に挑み、成功したのです。

1927 1927_2

彼の飛行コースは、ニューヨーク・パリという両国の大都会を結ぶ 5800kmにも及ぶ長大なものでした。この長距離を33時間かけて飛び、文字通りの不眠不休で敢行したのには驚かされます。

機体は、ライアンNYP-1型で、エンジン出力 230hp, 巡航速度 160km と云われますが、幾多の改造はした筈です。今日の軽飛行機よりも素朴で性能も貧弱なものでした。

この機体は直接の前方視界は無く、潜望鏡のような装置を使って辛うじて前方視界を得た、と伝えられています。また、簡単な無線機器さえも着けませんでした、一人では操縦と交信の両操作は困難であるし、何よりも燃料を幾らかでも多く積みたかったのです。(当時の無線機器は大きく重かったのです)

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リンドバークはこの壮挙により一躍して英雄になりました。その頃まで、欧州諸国は米国を格下と見る風潮が有ったのですが、この大飛行の成功により国際間の地位が上ったと云われる程でした。

彼のコトバとして伝えられる「翼よ、あれがパリの灯だ」は伝説だとも云われています。「私は棺桶に乗って飛ぶ」と云うセリフも著名です、これも伝説かも知れませんが迫真性を感じます。

あまり知られていないようですが、後年に人工心臓の開発に貢献したとの話が残っています。

「大空の巨船:ツェッペリンの世界一周飛行」

飛行機の発達によって飛行船の存在価値は低下しつつあったのですが、ドイツは第一次世界大戦の後も巨大飛行船を開発し、商業航空路線を運営しました。そのピークが "LZ-127号" による世界一周飛行でした。

その時の飛行距離は50000kmに近く、21日を要しました。これは親善飛行でも有ったので、例えば東京(霞ヶ浦基地)には5日も止まりましたから、正味の飛行時間はもつと少なかったわけです。

1929 1929_zeppelinlz127a

その巨体は長さ 237m も有り、60t の積載量が有りました。550hpのエンジン5基を備え、100km 以上の速度を出しました。

東京に飛来したのは1929年8月19日の事で、東京市民は熱狂的に迎えました。その後に太平洋横断飛行に旅立ち、ロスアンゼルスまで無着陸で翔破しました。3日を要しましたから、巡航速度は 100km を超えていました。次いで米大陸を横断しましたが 2日 がかりでした。

このように飛行船の速度は高くはないのですが、それでも最高速の客船よりは遥かに速いので、それなりの価値は有りました。また、インテリアの豪華なことは、魅力だったようです。ビアノを備え、ダンスに興じ、フルコースの食事を楽しめたと云われます。

しかしながら、天候の変化に弱い上に可燃性の水素ガスで浮力を得ているので、爆発事故が頻発して数年後には、世界から巨大飛行船は姿を消すに至りました。
                          <以下次号>

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