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2013年5月22日 (水)

No.84:航空機と郵便切手 (10)

”ボーイング 747" ジャンボ・ジェツト機

Boeing 747型機は、アメリカのボーイング社が開発した大型旅客機で、ジャンボジェット(Jumbo Jet)の愛称で知られ、世界の空に君臨しています。

Aviation_100_747 本機の登場により、航空機による安価な大量輸送が実現できました。それまで一般庶民にとって高嶺の花であった航空旅行(特に国外旅行)を可能にした画期的な機体でした。

1969年に初飛行に成功、以後の生産機数は1500機を超える世界的なベストセラーになりました。

同機の特徴は、2通路を可能にしたワイド・ボディでした。それまでの客室に比して遥かに開放感が得られ好評を得ました。老生は1970年の米国出張の帰路に初めて乗る機会が有り、その広さに驚嘆したものでした。

同機は単に巨人機というだけでなく、高揚力装置・フェイルセイフの安全設計などの新技術を盛り込んでいました。機内で映画サービスを行ったのも本機が最初だったと記憶します。

ジャンボ・ジェットと云う愛称は「のろま」というイメージを持たせるのではないかという懸念が持たれたそうですが、巨体に似合わず操縦性は良く、この愛称は定着しました。

"US-2" 救難飛行艇

この機体は海上自衛隊が海洋での救難活動を目的に開発しました。

Aviation_100_us2短距離滑走で離着水 が可能であり、波高3m の荒天でも運用できる特徴を持ちます。

2003年に初飛行、2007年から部隊配属となり、海難事故の際には大活躍をしています。

生産は新明和工業です。同社は前身の川西航空機の時代から飛行艇には実績が有り、世界最高と云われた海軍2式大型飛行艇を開発・製造しました。

本機の性能諸元は、最高速度 580km, 航続距離 4700km, 乗員 11名、で機体の一部には与圧室を備えています。
本機のSTOL性と凌波特性はダントツで、「上野の不忍池にも降りられる」とまで云われています。

近年、インド海軍がその高性能に着目して購入を要望する話が起りました。インド政府は救難活動に加え海賊対策に転用も検討していると伝えられています。日本政府は "平和貢献・国際協力" の観点から応じる方針のようです。
中東から日本への原油輸送のシーレーンの安全確保にも期待出来ると思われます。

"MRJ" 環境適応型高性能小型機

YS-11が生産中止されてから、国産の輸送機は開発されませんでしたが、久しぶりに国産ジェット機の計画が立ち上げられました。Aviation_100_mrj   

RJとはリージョナル・ジェットの略で、地域間運航用ジェット旅客輸送機を意味します。

この分野はボーイングやエアバスのような巨大企業は手を出さないのですが、カナダのボンバルディア社、ブラジルのエンブラエル社などの先発メーカーが既に存在します。

そこへの参入ですから、相応のメリットが必要で、MRJは低燃費・低騒音・低排気という特徴を打ち出しています。換言すれば経済性に優れ環境に優しい旅客機を狙っているわけです。

同機の座席数は70と90の2種類を準備し、どちらも航続距離は3000kmを超えますから、北米・欧州・アジアの各地域をほぼカバーします。
設計・生産は三菱が中心となり、富士重工・IHIが加わり、JAXA・東北大が支援する態勢です。

工程では2013年に初飛行、2015年に量産化の計画です。20年間に1000機以上の生産を見込んでいますが、既に100機以上の契約を得たと報じられているようです。YS-11から数十年を経て、日の丸旅客機が世界各地に飛ぶ日が来るのを期待したいものです。

"HSTP" 超音速旅客機

High Speed Transport Program の略称で、日本で検討されている次世代超音速旅客機の事です。

Aviation_100_hstp 嘗て欧州ではコンコルドと云う超音速旅客機が開発され、運航もしましたが、経済性が悪く騒音問題が有り、致命事故を起こすに至って廃止されました。

旧ソ連邦でも同様な計画が有りましたが、陽の目を見ないうちに国家体制が崩壊しました。

日本の計画は速度をマッハ1.6に押さえ、乗客数は200人を想定しています。

東京・ニューヨーク間を高い経済性を以って運航しようという壮大な計画ですが、未だ関係者の構想段階で具体化は未定です。

JAXA (宇宙航空研究開発機構) の展示場 (調布市) には模型と図解が在ります。一日も速く実物の雄姿に触れたいものです。
                                <以上>

                            

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前から、ずっと好きなんです。 ぐるりと海に囲まれた我が国では この「飛行艇」がもっともっと、活躍してもよいのではないかと 思っていました。 上手に活用すれば「港」ごとに、文字通り「空港」になりますよね! インドへ輸出の可能性が出てきたのですって! いま、世界唯一の「飛行艇」なんですよね。これ。 (水上飛行機はたくさんあるらしいですけど) 模型だけどすごいです。2式大艇 のラジコン 由緒も歴史もあるのです。 帰ってきた二式大艇―海上自衛隊飛行艇開発物語 (光人社NF文庫)作者: 碇 義朗出... [続きを読む]

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