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2014年1月 4日 (土)

No.103:企業博物館展を見て来ました (1)

先年末に「企業博物館展」なるイベントが有りことを知り、見学して来ました。これは企業信用調査を行う"帝国データバンク"という企業が運営する「帝国データバンク史料館」が特別展として開催したものです。

Photo 120_2

左図は帝国データバンク本社ビル、右図はその6階で開かれた「企業博物館展」の入口パネルです。

ところで企業博物館とはあまり馴染みのないコトバですが、民間企業が社会活動の一環として、独自に運営する博物館(相当施設 )と了解して良いでしよう

101_2同館の展示は1施設を1枚のパネルに納めて表示していました。左図は、その1例で、象徴的な展示物と説明文が上部を占め、下側には施設の建物や所在地および由来・理念などを記して在ります。

他の企業についても、大体は同様のパターンで統一されていました。全部では200社を超えていたようですが、老生が興味を感じた数十社について撮影して来ました。
撮影環境の制約もあって、細部の文字は拡大して判読できる程度ですが、それでも、これだけ多数の企業博物館を紹介しているのですから、貴重な資料だと感じました。

近年、科学技術の発展の跡を保存し、先人の研鑽・努力を後世に伝えようとする動きが、国内外で提唱されています。
例えば国立科学博物館は「重要科学技術史資料」の認定・登録を行い、経済産業省は「近代化産業遺産」を大臣認定し始めました。
電気学会・情報処理学会・機械学会などの学術団体も、それぞれの観点から重要な科学技術の成果を認定を始めました。

以上の諸施策は国家かそれに近い公共組織によって遂行されているわけですが、民間企業が運営する企業博物館は、このような世の動きに先駆けて独自に創設された例が少なく有りません。その計画の遂行に当った人の識見・理念・実行力は高く評価されるべきだと考えます。

以下に老生が恣意的に選んだ企業博物館の展示パネルの一部を紹介します。

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東芝科学館はこの種施設の先駆的な存在です。同社の創業者である田中久重は"からくり儀右衛門"として知られた技術者でしたが、その伝統を伝えるために創設されたとの由です。万年時計を象徴にしていますが、電機・電子に関る代表的な企業博物館と云えそうです。

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島津製作所の創業者・島津源蔵も明治期に活躍した発明家・技術者でした。その偉業を称え、技術開発の経過を展示する施設で、技術重視の姿勢が見られます。後年にノーベル賞受賞者が生まれたのも、そのような社風の反映でしよう。先端的な理化学装置の開発・生産で著名ですが、初期の頃は気球なども手掛けたことが覗われます。

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国産技術の確立を意図した創業者・小平浪平の事跡を中心とした施設です。創業の地に建てられたので、都心から離れている故か知名度は高くないようですが、日本の電機工業を確立した業績は永く記憶さるべきでしょう。図示されているのは、国産初の電動機です。

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日本の家電工業の創始者・推進者として著名な松下幸之助の事跡を記念する施設です。氏が開発した「二股ソケット」は周知ですが、この展示では初期の"アイロン"を紹介していました。時代の流れと共に松下電器グループもブランド名が"ナショナル"から"パナソニック"変わりましたが、創業者を称える風習は残したいものです。

                              <以下次号>

                            

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