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2015年6月 2日 (火)

No.133:ドローンに関る回想 (1)

近年、"ドローン"についてのニュースが増え、市民の関心も高まりつつあるようです。ところが"ドローン"についての明解なて定義は無いようです。調べて見ると、"無人航空機"と云う簡単な定義から、"無線遠隔操縦され"という語句が追加されたもの、さらに"コンピュータによる自律機能を備える"などが付加された定義まで有り多種多様です。
また、大きさでは"有人機"ていどのモノから"手の平サイズ"に至るまでを含み、用途では"軍事(攻撃・偵察)","民需(測量・農薬散布・工事・空撮)","その他(趣味)"と多種多様です。
近時の国内の話題は、比較的簡易な小型ドローンでイベントなどを空撮する人々が増え墜落事故などが頻発している事と、ドローンがテロの道具として使われる危険性が現実味を帯びて来た事、などでしょう。
前置きが長くなりましたが、老生が遥か以前に関った「無人標的機」について、思い出すままに以下の文を纏めました。

「無人機 改B-3型」
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上記は1958年6月5日の朝日新聞記事です。防衛庁技術研究本部第三技術研究所の開所式で公開された、と記しています。また、その開発には、昭和飛行機・八欧電機(現富士通ゼネラル)が協力したとも書かれています。
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上図は改B-3型機の三面図です。大きさは、全長3.8m 全幅2.4m 性能は、速度730km  航続時間2hr  動力はラム・ジエット でした。

近時、話題のドローンに比べれば大形且つ高速ですが、これは軍用であり、偵察などを想定した機体だからです。現在の米軍の無人偵察機に近い構想でした。
このモデルが画期的だったのは、テレビ・カメラを備えて地上の状況を遠方から監視できる事、昇降舵・方向舵を連続的に操作できる事でした。
航空機や船舶を無線操縦しようとする試みは、1930年代頃より世界各国で行われました。しかしながら、その当時は操作者の目視に頼りましたから、せいぜい数百mの範囲に限られました。ところが操縦される機体が"眼"を持つ事により、飛躍的に距離を伸ばすことに成功しました。
また、制御は"ON-OFF"の断続信号で行っていたのを、連続信号を採り入れて、よりキメ細かい操縦が出来る ようになったのです。

1 左図は無人機・改B-3型の写真です。
この当時の電子技術は未だ電子管が主役でした。半導体が漸く実用化され始めましたが、高周波用や大電力用は研究段階だったのです。
それですから、機体に組み込むモロモロの電子装置は、電子管と半導体を併用したハイブリッド方式でした。
電子装置は映像系(カメラ・UHF送信機)と操縦制御系(VHF受信機・サーボ駆動メカ)に大別されます。どれ一つとっても難問山積でした。
                    <以下次号>
                  

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