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2015年9月 3日 (木)

No.138:「サイン・コサインは女の子に必要か」との知事の妄言に関して

1_3上記は8月29日のY新聞記事です。
一読して
、唖然としたのは老生だけではないと思います。この種の発言をする方は時々現れますが、軽薄なコメンテーターか擬似有識者が殆んどです。公的な立場に在る方が、このような無責任で見識に欠ける発言を、公的な場でした例は殆んど無いと思われます。

とは云っても、老生の記憶では、嘗て「ゆとり教育」を審議した中教審の席上で、著名な女流作家が「二次方程式などは卒業以来一度も使ったことがない、このようなものを教える必要が有るのか」と発言して話題になった事例が有ります。この発言の故ではないでしょうが、「ゆとり教育」では理数系の内容を4割も減らしました。その結果、国際的な学力比較で学力低下が明らかになり、文科省は一転してカリキュラムの充実を図り、数年後には、やっとトップクラスに復したという、苦い教訓が有ります。
記事の県知事は、このような過去の実例を知らず、単なる自己の限られた経験から、思いつくままに放言したのでしょうか。そもそも、教育関係者の集まる会合ですから、為政者としては大局高所の見地から、自身の教育観を格調高く語るべきで、個々のカリキュラムの細部について云々すべきではないでしょう。

この県知事や、先の女流作家のように、「実社会に出てから、殆んど使わないような学問を教えるのは如何なものか?」と云う方はかなり居ます。
このような方々は、近代社会が数学を基礎とする科学技術によって支えられている事実に、思いを致さないのでしょうか? 画像・情報を瞬時に伝えるIT技術、縦横に走る高速鉄道や地下鉄道網、全世界を覆う航空路線、清潔安全な食品生産と流通など、数えると際限がない程です。これらの基盤となる数学は、三角法や二次方程式などに止まらず、微分・積分・複素関数論・微分方程式などから、さらに高度の数学に及びます。

もちろん、その全部について、万人が習得することは困難でしょう。とはいうものの、自分が使わなかったという理由た゜けで、教科としての存在を否定しようとする意見には納得できません。ご当人は使わずとも、それを基盤とする職業人は多数いるのです。序に蛇足を云うならば、経済学でも今や高等数学を駆使します。
米国で起った融工学がウオール街を席巻した時期が有り、日本の金融界は追随できず、理工系の人材を掻き集めました。社会学・心理学などのでも統計処理などの数学素養が必須とされています。

さらに蛇足加えると、某著名作家が、デジタル社会を論難し、「スティーブ・ジョブなどは小才の利いた男に過ぎぬ。デジタル機器など誰も頼んだわけではないのに、勝手に押し付けて来た」という随想を某大新聞に載せたました。この先生自身は原稿を手書きするのかも知れませんが、それが出版社に渡ってからの諸作業はすべてIT技術が関与します。原稿料・印税の計算から振込までも処理します。これらの事実を知ってか知らずか、デジタル社会を論難し、スティーブ・ジョブを貶める文章を大新聞に書き原稿料を頂くとは、如何なるなる神経なのでしょうか。

表記の記事を読んで、思わず日頃の感じていた事にまで敷衍してしまいました。 後期高齢者のタワゴトと読み捨ててください。
                    <以上>

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