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2018年10月 1日 (月)

No.199 : 迷論、格差に関わるモロモロ (2)

[ 産業技術遺産に見る格差 ]
     格差の存在は人間社会だけでは有りません。無機質なモノの世界にも存在します。例えば、"工業製品" や "生産設備" は、どれほど有用な存在で在っても御用済となれば、単なるゴミとして廃棄処分されるのが一般です。しかし、その中で例外的に "工芸品" に近い扱いをされるモノがあります。
   "工芸品" は "美術品" に略等しい扱いを受けます。すなわち、美術館・博物館などに展示され、図鑑などに掲載され、時には流通市場を持ちます。
  そのようなモノとは、老生の独断と偏見では、「個人の周囲に置けるぐらいの大きさで、手にして愛玩したり室内インテリアとして飾れるような器材」であると考えます。
Photo_2L_2  具体例を示せば、"高級ブランド腕時計"や "装飾からくり時計" などが該当します。 "ライカ、コンタックスなどの古典カメラ" などもそうです。上左図は田中久重作の "万年自鳴鐘"、上右図は初期の "ライカ・カメラ" です。
Photo_12 Photo_11 





また、豪華な装飾を施した万年筆や古典的な小型タイプライターなども仲間に入れられるでしょう。上左図は蒔絵で飾られた高級万年筆、上右図は携帯型タイプライターです。
  クラシック・カーや二輪車などは、形態は大きいですが、愛好者はかなり存在し、企業博物館や私的なミュージアムも運営されています。また、写真集や図鑑なども刊行されています。
  鉄道車両も同様です。鉄道博物館や類似の施設は全国に数ヵ所も存在し、多くのフアンが訪れています。また、関係の出版物は幾らも在ります。
  自動車や鉄道は身近において、愛玩するモノでは有りませんが、科学技術遺産として保存され市民の目に触れる機会は少なくないようです。
 
    上記した諸例とは対照的に生産設備などは、現役時代に、高機能・高能率を謳われたモノでも、より高度の新鋭設備が現れれば、忽ち交代させられて、解体・廃棄に至ります。嘗て日本が半導体王国を誇った時代の製造設備は殆ど残っていないでしょう。
Photo   上図は半導体製造設備の一例です。多種多様な設備が有機的に連動して、あの精緻を極めた半導体を生産するのです。これらの装置は設計図や写真・映像などの形で残されることも有りますが、しっかりした管理体制がないと散逸してしまいがちです。むしろ、個人レベルでの収集・保管の方が残るようです。
  機械工場の設備の主役は工作機械です。
Photo_2 マザー・マシンと云われるようにあらゆる機械の部品造りに活躍します。日本製の工作機械は優秀で信頼性も高く、世界中に進出しています。途上国が続々と工業化を進めて日本に迫る勢いですが、その工場で使用される工作機械は殆どが日本製です。
この分野は進歩が速く、より高性能・高機能のマシンが現れれば、たちまち更新されます。ただし、上記の半導体製造装置よりは小型ですから、企業や大学などに保存・展示されているケースも在るようです。
  この他にも、食品の製造設備など、現役時代には大活躍しても、時勢に応じて人知れず解体処分され、直接の関係者の追憶に止まるのみ、と云う例は意外に多いよです。
  「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」 と云った著名な軍人が居ましたが、モノの世界も同様かな、との感を深くします。
              <以下次号>

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