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2018年10月 5日 (金)

No.200 : 迷論、格差に関わるモロモロ (3)

[ 英才教育についての格差]
    華麗な演技で観衆を魅了するフギユア・スケーター、豪快な飛翔ぶりで見る者を驚嘆させるスキー・ジャンパーが世に存在します。また、ゴルフアーの世界で名を轟かす人も居ます。彼氏・彼女らは、一般市民の想像も出来ぬほどの過酷な訓練を幼少期より重ねて来て、今日の栄光の座を得たのでしょう。
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 その事はには、異議を云う心算は有りません。しかしながら、その多くは早期英才教育の成果と云っても過言ではないと思います。恐らく幼稚園児に相当する年齢層の頃から実力・実績のある指導者について厳しい個人レッスンを重ねた筈です。
  その上で素質に恵まれ、成果を示せる機会に巡り会った人が栄光を得られるわけです。世人は、その成果を称賛し、両親や指導者を含めて美談として語り継ぎます。
 
  ところが、学術分野についての早期英才教育と云うと、否定的なニュアンスの論評をする識者が多いようです。
  年少時から、興味や関心を持てぬ学問・知識を詰め込むのは好ましい事ではない。子供には無限の可能性が有るのだから、伸び伸びと育て多くの経験をさせれば、自然に自己の能力・適性を自覚するようになるから、その時点で適切な指導を行うべき、というような論旨が多いようです。
  お説ご尤もですが、このような論法は上記のスポーツ・エリートの養成にも云える事だと思われます。人生経験・思慮判断・比較検討も未熟の年齢において、特定の分野に集中した訓練を始めるわけですから。 
  それにも関わらず、スポーツの世界では早期英才教育が是認され、時に美談となります。その一方で、学術の分野では早期英才教育は批判というより非難される傾向にあるのには疑問を感じます。
  嘗て、理数系に関して 「飛び入学」 が論じられましたが僅かな試行があったのみで立ち消えになりました。一方、海外諸国の例では、米国では20歳前に博士号を得たノバート・ウイナー ( サイバネテイックスの開祖 ) など, 独国では、宇宙開発の先駆者、フオン・ブラウン博士など、早期英才教育の成果は幾らも在るようです。
Norbert_wiener_4Von_braun_crop_3 上左図はウイナー博士、氏は14歳で学士号を、18歳で博士号を得たそうです、父親も学者で氏の幼少時から独特の教育を施したと云われます。
 上右図はブラウン博士、氏は幼少期よりロケット実験に熱中し、若くして学位を得て、20台半ばで独軍のミサイル開発の責任者になり、大戦後は米国で宇宙開発の指導者になりました。
  どうも、日本社会では、いわゆる "学歴エリート" について怨念に近い感情を持ち、妙な悪平等思想が蔓延しているようです。 その結果、真の "学力エリート" を育て支援する早期英才教育の体制は貧弱です。
  再説になりますが、スポーツ選手の早期英才教育は是認され美談ともなるのに、学問・技術などの知的分野の早期英才教育に難色を示すのは、大きな格差ではないでしょうか?  

・・・蛇 足・・・
  早期英才教育 (学術分野) に難色を示すのは文系識者に多いようです。一方で、理系識者は否定はしていないように感じます。文系の学術は長期にわたる研鑽・蓄積を要する "積分型" であり、理系の学術は着想や閃きがモノを云う "微分型" が多いからではないか、と老生は愚考します。                                                                                                                    <以下次号>      
 
 




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