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2020年5月22日 (金)

No.243 : 蔵書についての迷言惑説 (1)

1. コロナ篭りと蔵書整理

    コロナ篭りが続くと、家庭内のモロモロの物品の断捨離に精出す人々が少なく無いようです。老生は公営共同住宅に住んでいますが、その不用品廃棄置き場には、多種多様の家具・器具・備品の類が溢れています。企業も学校も自粛・閉鎖となり、自宅にゴロゴロしている状態が長引けば、この際、家庭内の断捨離でもするか、と云う気分になるのでしょう。
         その中で老生が興味を引くのは、かなりハイレベルな書物類の廃棄が少なく無い事です。ハード・カバーの文学全集・専門学術書・百科事典なども多く、読み捨ての週刊誌や大衆娯楽誌などはそれほどでもないようです。この現象は矛盾しているように感じるかも知れませんが、老生が敢えて忖度すれば、手軽な雑誌の類は日常的に少しずつ
処分している故に目立たないが、ハードカバー書籍は処分に際しても再三再四も考慮した挙句に " エイヤッ "  と思い切り、廃棄品として出すので目立つでしょう。
   そのような光景を眺めていると、一般市民は、どのような種類の書籍を何冊ぐらい所持しているのだろうか?  世に識者  ( 学者・研究者・評論家・作家・ジャーナリスト・・・・・ )   と称せられる人々は、どれ程の書籍を保有し、それをどのように管理・活用しているのだろうか、また、その購入資金はどうして捻出しているのだろうか? と云う疑問を生じます。
  そこで、手近な資料・情報を調べ、その上で独断と偏見を以て迷論を展開します。

2. 著名な蔵書家と蔵書数

  確かな統計資料は見つかりませんが、日本では、" 渡辺昇一 "  、 " 谷沢永一 "  、 " 井上ひさし "  、   " 司馬遼太郎 "  、 " 立花隆 "  、等の諸氏がトップ・クラスで、10万冊を超えるか、それに近いと云われているようです。

  " 渡部昇一教授 "  は、多くの著書が有りますが、その中で自身の読書遍歴・収集ポリシーに就いて触れています。教授は研究者 ( 文系 )   は本物の文献を自前で持たねばならぬ、と強調しています。教授は、「 図書館を活用すれば充分だ 」  などとの俗論を排撃しています。また、大英百科事典などは最新版だけでなく、旧版も備えて同じ項目でも比較参照する必要がある、とも説いています。まあ、教授は英語学のプロですから、そのような厳しい姿勢を示すのでしょうが、その方針は傾聴に値します。
教授は喜寿に達した頃に、立派な書庫を建てたそうです。耐震・耐火構造で空調設備を備え、個人用としては世界有数の完備した書庫であると海外からも評価されたと云われます。
  " 谷沢永一教授 "  
は嘗て、日本一の蔵書家と称されました。その蔵書は後に勤務した大学に移管されたそうです。" 井上ひさし "  、" 司馬遼太郎 "   のケースでは個人名を冠した文庫 (小図書館)  が、開設されているそうす。

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 渡部昇一教授    谷沢永一教授     井上ひさし

" 立花隆 "  は「 猫ビル 」  と命名した書庫兼書斎兼事務所を建てました。10坪ほどの狭小な土地に造った3階建てですから、忽ち満杯になり、別にロッカ-・ルームを借りる羽目になったそうです。

    文豪・" 夏目漱石 "  は、個人図書館の所有を念願としていたという話が有りますが、実現はしませんでした。東京都新宿区喜久井町の旧居は戦災で全焼し、近年になって整備した小公園の中に小さな記念館が在りますが、漱石の著作の一部が展示してあるだけです。また、名古屋市の近郊に在る 「 明治村 博物館 」  には夏目漱石旧居の再現が見られますが、蔵書に関する展示や資料は無かったと記憶します。

            ジャーナリスト・ノンフィクション作家・評論家の開祖とも云える " 大宅壮一 "   は、雑誌・雑書のコレクターでも有りました。氏のコレクションは 「 大宅壮一文庫 」  として、保管・公開しています。取集した雑誌は1万種類・80万冊に及びます。
索引は人名索引と件名索引の2本立てであり、ジャーナリスト諸氏の参照が多いそうです。
   

                 < 以下次号 >

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